琵琶湖に浮かぶ信仰の島、竹生島(ちくぶしま)へ

竹生島の船着き場
竹生島の船着き場

正月のタイ旅行から一転国内旅行ネタです。令和改元の2019年のGWに滋賀県に行ってきました。

滋賀県をがっつり旅行するのは2度目です。前回は坂本〜近江八幡〜安土〜彦根と回り、織田信長、明智光秀らの足跡を訪ねる歴史テーマの旅でした。
一方、今回のテーマはずばり「琵琶湖」です。
全国区で琵琶湖がどういうイメージを持たれているかわかりませんが、個人的には子供の頃に行ったきりで、どちらかというとB級観光地、水が汚い、競艇があったりガラが悪い、特に何もない郊外の住宅地、立命館大学の草津キャンパスがある、という程度のイメージでした。

琵琶湖畔の港からクルーズ

もしかすると昔の記憶もあながち間違ってないのかもしれませんが、改めて琵琶湖に行った感想としては、純粋に「景色がきれいだなー」と思いました。
見た目はほぼ海ですが、海と違って波があまりないためか、水面すぐ近くまで道路が走っているのが不思議な感覚です。特に東岸〜南岸の湖岸道路は、関東でいうと西湘バイパスのような爽やかさがあり、完全にイメージが変わりました。

水墨画のような琵琶湖の風景
水墨画のような琵琶湖の風景
長浜港のクルーズ船乗り場
長浜港のクルーズ船乗り場

そんな琵琶湖の最大の見どころと言えば、やはり「竹生島」でしょう。
竹生島は琵琶湖に浮かぶ一周2kmほどの島で、船でしかアクセスできません。
船は長浜港、彦根港、今津港から出ていて、別の港に乗り継ぐこともできますが、車の場合は港の駐車場に車を置いていくので、往復で戻ってくるしかありません。(というか、湖なのに港がある感覚が、他県人からするとそもそも新鮮ですよねw)

長浜港発竹生島行きの船

今回は長浜港に車を止めて、船に乗ることにしました。駐車場は乗り場の目の前にありますが、GWということで満車だったので、誘導に従い少し離れた岸壁に駐車しました。どうやら岸壁は釣り客も多いようで、休日は駐車場が埋まることもありそうでした。

長浜港から竹生島行きの船は冬季以外はほぼ30分毎に出港しています。手続きとしては切符を買って乗るだけで、乗り場もチケット売り場すぐ横の岸壁なので、ギリギリに着いてもたぶん大丈夫です。
実際、9時半の便に乗ったのですが、ギリギリに駆け込んでくる人も結構いて、数分程度であれば多少待ってくれる程度のゆるさのようです。

長浜港の観光船のりば
長浜港の観光船のりば
長浜港のチケット売り場
長浜港のチケット売り場。GWということもあり行列ができていた

竹生島まで約30分の船旅

長浜港から竹生島までは所要30分。単なる渡し船というよりは、結構しっかりした船旅です。例えば、東京湾フェリーの金谷-久里浜は40分ぐらい、香川県の丸亀-本島は20分ぐらいなので、湖=海より広くないというイメージは琵琶湖には当てはまりません。

長浜港を出発すると、見渡す限り湖水というほぼ海のような風景になりますが、海と違うのは波がないこと。風が強いと波も出てくるんだと思いますが、この日は風もなく、まさに水面は鏡のよう。なので船もほとんど揺れません。こういうちょっとした新鮮さも琵琶湖の面白いところです。

竹生島行きの船
竹生島行きの船。2階建ての船室のほか、甲板にも出られる
長浜の沖合い
長浜の沖合い。見た目は海と同じ
船から見る竹生島の遠景
船から見る竹生島の遠景

竹生島に近づくと、山の斜面にひな壇状に立つ宝厳寺と都久夫須麻神社が見えてきます。江戸時代までは寺と神社をいっしょくたにお参りされていましたが、明治時代の神仏分離令により、寺と神社に分かれたそうです。ただ、船から見た印象はひとまとめに山形の山寺のような感じで、境目はよくわかりません。

ちなみに観光パンフレットなどを見るに、竹生島はパワースポットということでPRしているようです。何がパワースポットなのか、あまり興味がない分野なのでよくわかりませんが、とにかく歴史は古く、724年に行基が寺を建立したのが始まりです。
浅井長政の父、浅井久政が幽閉されていたことがあったり、織田信長の竹生島事件(信長が安土城から竹生島に参詣した折、留守を守る女房衆がサボっていたため処刑された事件)があったり、歴史の様々な場面でも登場します。

桟橋から竹生島に上陸

竹生島の船着場は入り江のようなところに桟橋が作られていて、長浜港行き、今津港行き、彦根港行きと3隻停泊できるようになっています。
参道の入口には昔ながらのお土産屋が並んでいて、その先に拝観券の売り場があります。(お金取られます)
ここからは急な階段をひたすら登ります。山寺やこんぴらさんほどではないですが、お年寄りにはちょっとキツそうな階段でした。

桟橋から竹生島に上陸
桟橋から竹生島に上陸
参道の入口には土産店が並ぶ
参道の入口には土産店が並ぶ
鳥居をくぐると長い階段
鳥居をくぐると長い階段
弁財天が祀られた本堂
弁財天が祀られた本堂

順路としてはまずは宝厳寺(ほうごんじ)。階段を登った先に本堂があり、西国三十三所のご朱印待ちの人が大行列してました。さすが10連休です。
そして、現在工事中の唐門をくぐった先が、これまた現在工事中の観音堂です。御本尊の千手観音像は秘仏のため見ることはできません。観音堂から舟廊下と呼ばれる渡廊下を進んだ先が都久夫須麻神社(つくぶすまじんじゃ)です。

ちなみに唐門、観音堂、舟廊下、都久夫須麻神社本殿は何度も火事で焼失しており、現在の建物は1602年に豊臣秀頼が片桐且元に命じて再建したもので、大坂城や伏見城の一部を移築したものとも言われています。
なぜ関ヶ原後の豊臣家が竹生島に寄進をするのか、詳しい経緯はわかりませんが、おそらく豊臣家の意思ではなく、徳川家康の意向が働いているんだと思います。

願いが叶う?琵琶湖へかわらけ投げ

そして、いかにも昔ながらの観光地っぽいのが「かわらけ投げ」です。京都の神護寺とかにもありますが、ここ都久夫須麻神社のかわらけ投げは琵琶湖に向かって投げ、その際に龍神拝所と呼ばれる鳥居をくぐると願いが叶うそう。おそらくここらへんがパワースポットと言われるゆえんなのだろうと思います。

以上で一通りの見学は終了。ご朱印に並んだり、かわらけ投げをしたりしていないので、通常よりも時短コースだったかもしれませんが、10時に上陸して、10時45分ごろ見学終了しました。 帰りの長浜港行きの船は、行きの下船時に11時20分発とのアナウンスがありましたが、特にどの便に乗っても問題なく、一本早い便で長浜に帰港しました。

豊臣秀吉の御座船を使った舟廊下
豊臣秀吉の御座船を使った舟廊下
秀吉が寄進し秀頼が改修した本殿
秀吉が寄進し秀頼が改修した本殿
鳥居に向かってかわらけ投げ
鳥居に向かってかわらけ投げ
長浜港行き、今津港行き、彦根港行きの船が停泊
長浜港行き、今津港行き、彦根港行きの船が停泊

最後に竹生島の感想です。「信仰の島」という堅苦しい感じではなく、船で上陸するところから始まり、全体として日本古来のアミューズメントという感じで、民俗学的な面白さがありました。そもそもの湖に浮かぶ島という特殊さに加えて、小さな島にお寺と神社が同居している景観はビジュアルとしてもとても印象的です。
今回ほとんど外国人の姿は見られませんでしたが、外国人向けのガイドブックや口コミサイトなどで火がついたら、一気にインバウンド需要がブレイクしそうな予感もします。滋賀という場所柄、どうしても京都に食われちゃうんだろうなとは思いつつ。。

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